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明けましておめでとうございます。

市川森一脚本賞も回を重ね、今年3月、8回目の受賞者を出します。

2013年以来毎年、個性的な作家を発見しながらここまで来ました。そして彼らがまた、

映像界で新鮮な作品を創り続けています。

これもサポートして下さる会員の皆さんのご支援あってのことです。

 

また、財団は放送文化基金はじめ多くの協力により、テレビドラマ黄金期の作家を取り上げ、作品上映とシンポジウムを行い、その作家性ついて考察を深め、現在転換期のテレビ界に貢献しようと活動しています。会員の皆さんも是非ご参加ください。

 

また10周年に向けて、記念事業も計画しています。ご期待ください。

改めて新年のご多幸をお祈りしつつ、ご挨拶といたします。

理事長 遠藤利男

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新年おめでとうございます。

今年も皆さまにとって輝かしい一年となりますようお祈り申し上げます。

いつもご協力を賜りましてありがとうございます。

心から感謝いたしております。

今年もよろしくお願い申し上げます。

 

年が明けるとまたすぐに市川森一脚本賞の選考会が始まります。

今年は3月28日(土)に第8回目の授賞式が行われる予定です。

今年はどなたに決まるのか・・・いつもワクワクする楽しみな時期です。

これまで授賞なさった方は、皆さま大活躍をなさっています。

とても嬉しく喜ばしいことです。益々のご活躍を期待させていただいております。

 

昨年(令和元年)の市川森一に関わる出来事をご報告致します。

  4月  市川森一・藤本義一記念東京作家大学入学式。

  4月  長崎で第8回夢記(市川森一記念日)開催。

  4月  「テレビドラマの巨人たち」のシンポジウム、引き続き市川森一脚本賞授賞式。

  7月  今年の受賞者野木亜紀子さんと新井順子プロデューサーが、

長崎県を訪問し県内を視察。

  11月 長崎で市川森一記念文化講演会開催。(講師 脚本家・三谷幸喜様)

  11月 長崎で第6回森一忌開催。

  他に市川森一原案の「古事記・天語り」を長崎市歴史文化博物館で4月より2か月毎に定期公演、

また各地で上演。

  宮崎県教育委員会の主催で「市川森一古事記」原案「ひむか天語り」を宮崎県の小・中学校で巡演中。

 

本年は、「市川森一古事記」原作のミュージカル「ドラマティック古事記」を、

この夏に、3年ぶりに公演させて頂きます。

詳しいことが決まりましたら、またご連絡させて頂きます。

東京で五輪開催中に日本の歴史物語を上演できることに何か意義を感じています。

 

今年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

                         理事 市川美保子

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新年おめでとうございます。

昨年は、新しい世代の作家の進出に期待する年頭所感となりましたが、

今年は、さらにその思いが高まっています。

 

脚本専門誌の仕事に長年携わってきた私が、昨年印象的だったのは、フジテレビの2つのコンクール、

ヤングシナリオ大賞とドラマ甲子園(CS)の受賞者の方々のキャリアでした。

若い受賞者の多くが、すでに映像作品を自ら手掛けていて、脚本の大事さに気づき、

脚本の勉強を始めたと語っていました。

「小学生の頃から映画を撮っていた」というのは16歳の佳作受賞者。

巷では2歳、3歳の幼児がスマホを触っている光景を見かけます。

子どもから大人まで動画を撮ることは、生活の一部であり特別なことではなくなりました。

 

ドラマの創り手も、かつての時代ように創作の原点が文字からでなく、映像から出発している時代。

今、ドラマや映画に最も必要とされているのは、文字の意義「脚本の力」だと思います。

2020年が、「脚本の力」が発揮される年になることを期待しています。

理事 辻 萬里 (月刊ドラマ発行 映人社代表)

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新年おめでとうございます。

 

オリジナルドラマの苦戦が言われる中、それでも意欲的な作品は数多くオンエアされ、

才能豊かな若手も着々と現れています

 

その一方で、視聴者のアイデアや経験をもとにした作品や、一発撮りのシチュエーションドラマなど、

従来のドラマの枠には、収まらないものが増えてきました。

地上波のスピンオフにとどまらず、ネット配信向けのドラマ制作が盛んになり、

映画の世界では、映画館で上映しないネット配信作品が映画賞を受賞する例も出ています。

ドラマを取り巻く環境が激変する中で、

今年は、ドラマ評価の視点も、複眼化が求められることになりそうです。

理事 小林 毅

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新年おめでとうございます。

と言いつつ、今年が本当におめでたい、いい年になるのかどうか、きわめて不安です。

オリンピックに浮かれっきりで、国民こそが、おめでたいことになってしまうのではないか、

そんな危惧さえも感じています。

 

国民が「モリカケ」に関する文書の秘匿、改竄、廃棄が忘れ去られた結果、昨年もまた、「桜を見る会」の記録文書やデーターの秘匿、廃棄がありました。この問題は解決されないまま、年を越し、今年もまた、オリンピックに目眩らましされ、国民はそのまま忘れてしまうのではないかと恐れています。

このことは、都合の悪い証拠を隠し、責任逃れをするというような、単純で「小さな罪」なんかではなく、人間が長い歴史を経て作り上げてきた文明国としての存在意義を否定する、「大きな罪」であると思います。

 

歴史は、遺跡遺物によってある程度窺い知ることができます。しかし、文字(letter)文書(document letter)があって、歴史は初めて人に語りかけます。稗田阿礼の暗誦を、太安万侶が「古事記」として文字にしなければ、古代人の心は読めません。あの時代の人たちがあの時考えたこと、後世に何を残そうとしたか、その問題意識すら、今の人間には存在しないことになります。「言葉、先にありて概念あり」です。つまり、文字がすべての始まりです。

 

にもかかわらず、「文字=letter」を抹殺してしまうがごときは、この国が、社会を発展させ、国民の暮らしをより豊かにし、そしてこの国の文化をより高めることを、もはや断念してしまったのではないかとしか思えません。何とか、今年こそ、そんな「おめでたい国民」から脱して、当たり前のこの国にしたいものです。そうなって、初めて、おめでとうございます、ではないでしょうか。

 

したがって、ドラマ作りにおいても、文字がすべての始まりです

文字で書かれた「企画書」があり、そしてドラマのおおもと、「脚本」があります。その文字からドラマが始まるのです。市川森一さんが、ドラマの脚本=台本(=literature letter)を保存しようとアーカイブコンソーシアム運動を始められて、ほぼ20年になります。文字が軽視され廃棄されて誰も文句を言えない、今の時代を見て、市川さんは何と思うか、聞いてみたいと、しきりに思うこの頃です。

 

 そういえば、昨秋は、文字を大切にする15歳の少女に出会いました。15歳のベテラン女優、芦田愛菜さんです。ある催しでお話を聞く機会があり、事前に彼女の著作「マナの本棚」を読みました。読んでびっくりしました。と同時に、あの年を以てあれだけのお芝居ができる女優さんが出現した秘密もわかったような気がしました。読書量の多さも驚きますが、気になった本は何度も読み返し、成長とともに、その本とキャッチボールを繰り返しているという、日常の中の本との付き合い方に驚きました。

 

またこんなことも言っています。本を読むことによって、本の中のあらゆる人の人生を疑似体験するのだと。そのうえで、お芝居をする場合、台本を、何も予断なく、しっかりと読む、そうすると、役を作ろうと役の中に入り込むというより、役が向こうから入ってくるのだそうです。いってみれば、憑依するのですね。

本の中の文字、台本の中の文字が芝居を作る、まさにドラマは文字から生まれる、ではないでしょうか。

 

 新年早々、私たちも、選考委員が中心になって、文字読みから始めます。

候補作品を絞り、ドラマのおおもと、脚本を皆で読み始め、第8回市川森一脚本賞選考を行い、3月中の授賞式を目指します。

 

 これからも、皆様の変わらずのご支援を、よろしく願いいたします。

 

常務理事 渡辺紘史